遺言の実現について

人が死亡した後、遺言を執行しなくてはなりません。そのために法律では「遺言執行者(いごんしっこうしゃ)」の制度を設けています。遺言執行とは、遺言書に書かれてある内容を実現することです。

遺言の実現について(つづき)

遺言執行

(1)意味

遺言執行とは、遺言書に書かれてある内容を実現することです。例えば、遺言書に「Aを後見人とする」とあれば、実際にAに後見人になってもらうことです。

(2)手続き

(ア)検認(けんにん)

遺言書を保管している人や遺言書を発見した相続人は、家庭裁判所にその遺言書を提出して「検認」、つまりチェックを受けなければなりません。

尚、公正証書遺言の場合は公的信頼性が高いので検認は免除されます。

(イ)開封

発見された遺言書に封印をしてあれば家庭裁判所で相続人、または代理人の立会いの下で開封しなければなりません。もし、勝手に開封したり執行したりすると5万円以下の罰金が科せられます。しかし、このような手続き違反があっても遺言の効力はそのままです。

 遺言実現

遺言執行者

(1)意味

遺言執行者とは、死亡した人に代わって遺言の内容を実現させる人のことです。

(2)選任方法

遺言者は、遺言書で1人または数人の遺言執行者を選任することができます。しかし、未成年者と破産者は遺言執行者になれません。もし遺言執行者が、例えば死亡・失踪等でいなくなった時は、利害関係人が家庭裁判所に請求し新たに選任します。

(3)遺言執行者の権限

遺言執行者は相続人の代理人とみなされています。ですから、相続財産の管理や遺言の執行に必要な一切の行為を行うことができます。もし、遺言の執行を他の人に任せる時は、遺言書でその旨許されている場合かやむを得ない場合に限られます。

このように、遺言が実現されないと故人が浮かばれないので、故人の「遺志の尊重」という立場から遺言執行者の制度が重要視されています。 

 

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